ITとはインフォメーションテクノロジーの略で、情報技術のことをいいます。ICTとは、ITにコミュニケーションが加わって、インフォメーションコミュニケーションテクノロジー略で、情報通信技術のことを指します。
ICT教育とは、従来の教育にITテクノロジーや通信技術を導入することにより、より良い教育を行う教育方法です。
日本では、2020年に小学校のプログラミング教育が必修化され、すべての生徒がプログラミングの授業を受けられることになっています。
海外の教育は、日本に比べ低学年のうちから選択科目があり、そのひとつとしてプログラミングの授業が取り入れられています。
エストニアは、世界でも知られているコミュニケーションアプリSkypeが生まれた国。IT先進国としても知られています。2012年にプログラミング教育推進プログラムが開始され小学1年生からプログラミングの授業がはじまります。Microsoft社が教育活動を支援しています。
イギリスでは、2013年に義務教育期間の全学年で、アルゴリズムの理解やプログラミング言語を取り入れた学習が必修化されました。国家プロジェクトとして教育者を育成しています。
フランスでは、ICTを駆使した情報教育が初等教育から行われています。
フィンランドでは、国民が「インターネットに接続する権利」を国が保証するというほどITに力を入れてきました。2016年からプログラミング教育が小学校で必修化されています。
ハンガリーでは、プログラミングやICTを取り入れた授業が2003年から導入されています。
インドは、IT先進国のひとつとされており、2005年からICT教育が取り入れられ小中学校でコンピューターの授業が行われています。
韓国は、アジアで最も早くコンピューター教育の導入をした国です。2007年からプログラミング教育、ICTリテラシーが必修科目として初等教育から取り入れられています。
その他、アメリカやロシアなどでもコンピューターサイエンスやICT、プログラミング教育、アルゴリズムの授業などが学べるようになっています。
他国の教育の現状と比べると、日本の導入は遅れているといえますが、すべての子どもたちがプログラミング教育を受けられるとされている点は素晴らしいものです。今後さらにデジタル人材の需要は高まるといわれています。世界に羽ばたける人材を育成することがすべての国で重要課題なのです。