子どもとパソコンの関わり
我が家の子どもたちは幼い頃からパソコンに慣れ親しんできたせいか、小学一年生から学校で貸与されるパソコンも一人で扱うことができました。今回は私の子育ての中で見てきた、子どもとパソコンとの関わりをお話したいと思います。
小学校では主に授業でパソコンを使ってドリルをしたり、家にパソコンを持ち帰り課題の提出、長期休みのドリル学習などに使われていました。中学校でも小学校同様にパソコンが貸与され、情報科が必修になったことからプログラミングの授業などにも使われます。高校では私立、公立に関わらず入学時にパソコンを準備することが義務化され、学校ごとに推奨される機種などの違いはありますが、個人で購入しなければならなくなりました。使用頻度も小中学校とは比べ物にならないくらいに上がります。高校ではパソコンを開かない日はないそうです。毎日パソコンで課題の提出や板書をしているようです。大学では入学時にパソコンに関する必要スペックの指定があり、高校同様に個人でパソコンを準備します。文系の大学でもレポートの作成やプレゼン資料の作成などに使われます。理系の大学ではプログラミングや複雑な計算などにも使われ、使用頻度は文系大学よりも高くなります。
ここで何を伝えたいかというと、小中学校とは比べ物にならないくらい高校からはパソコンを使う頻度が高くなるということです。
小中学校でのパソコンの使用頻度はとても低いです。しかし、高校生になると毎日の授業でパソコンを使用しなければならなくなります。この差が非常に大きいように感じます。一部の小学生は昼休みに友達とタイピングの速さを競って遊んだり、プログラミングをして楽しんでいるようですが、パソコンに興味のないお子さんや、学校で気軽にパソコンを使用できない環境にいるお子さんなどもいらっしゃいますので、扱える子と扱えない子との差が開いていきます。中学を卒業し高校へ進学した時に、毎日の授業でパソコンを使用することに驚き、苦手意識をもち、苦痛に感じるお子さんも多いと思います。小中学生には高校で困らない程度のパソコン教育がもっと必要であると私は考えます。
興味のあるお子さんはどんどん触れて欲しいです。なるべく幼いうちからパソコンに慣れ親しんで欲しいと思っています。お父さんお母さんはパソコンに夢中になる我が子に不安を抱くかもしれませんが、そこで毛嫌いせずに、しっかり見守り許してあげて欲しいと思います。怖がって禁止するよりも、必要な知識を少しずつつけてあげる方が良いと実感しています。これは自分の子育てを通して思うことです。
パソコンに苦手意識がないことで将来就ける職種の幅も拡がるのではないでしょうか。
冒頭でもお話しましたが、我が家の子どもたちは幼い頃から自由にパソコンに触れ、学べる環境にいました。今では好きがこうじて「全国小中学生、高校高専プログラミング大会」でグランプリを受賞するほどになりました。受賞作では台湾の交流校の皆さんに向けて、日本の文化を気軽に体験してもらいたいと願い、仮想空間に縁日をつくりました。バーチャルリアリティーを通して、打ち上げ花火の美しさやヤグラの上で叩かれる太鼓の小気味良さ、実際に投げて遊べる輪投げ屋台や射的の屋台、かき氷やベビーカステラなど色とりどりの屋台を通して夏祭りの楽しさを海外の方へ伝えたことが高く評価されました。幼かった彼がパソコンに苦手意識を持たなかったことが、すべてのはじまりだったと確信しています。
『VR縁日』
空には打ち上げ花火が