パソコンの中をのぞいてみよう!
コンピュータの仕組みを理解すると効率の良いプログラムが書けるようになります。教室ではパソコンのケースのふたを開けて実際にパーツを手に取りながら、コンピュータが動く仕組みを学ぶ機会も設けています。
さっそく中をのぞいてみましょう!
パソコンの中にはマザーボードと呼ばれる基盤が固定されていて、その上にCPU、メモリ、グラフィックカードなどのパーツが装着されています。そのほかには、ハードディスク、DVDドライブ、電源などがあります。
CPU(Central Processing Unit: 中央処理装置)はコンピュータの頭脳で、たくさんのスイッチでできています。CPUの性能が高いほど処理や計算を高速に行うことができます。CPUの性能はスイッチのONとOFFの切り替えの速さで表すことができます。例えばこのCPUの場合は指でつまめる小さなサイズに10億個以上のスイッチが詰まっていて、それらのスイッチを1秒間に28億回も切り替えながら計算が行われます。
メモリはCPUで実行するプログラムやそのプログラムで使用するデータなどをハードディスクから読み出してきて一時的に保持しておくための記憶装置です。メモリの容量が大きいと複数のプログラムを同時に動かすことができます。人間が作業する場合で考えると机の広さに相当します。机が広いと一度にいろいろな作業ができますね。
ハードディスクはプログラムやデータを長期的に保存するための記憶装置です。ハードディスクの容量が大きいほどたくさんの写真やビデオを保存したり、たくさんのゲームをインストールしたりできます。人間が作業する場合で考えると引き出しの大きさに相当します。引き出しが大きいほどたくさんのものが収納できます。
グラフィックボードは画面の描画に関係する処理を担当するパーツです。3Dの絵がぐりぐり動くようなゲームをするのに欠かせません。最近ではAI(人工知能)に関係した処理も担当しています。パソコンの中で一番高価なパーツで、値段はこのパソコン全体の半分以上です。
興味津々で熱心に説明を聞いてくれる子、本やYouTubeでは見たことあるけど実際に見たのは初めてという子もいました。実物を見て触れることで重さや大きさを実感することができます。これからも子供たちが体験を通じて学ぶ機会を作っていきたいと思います。